ロンドン為替見通し=レンジ相場継続か、米長期金利の上昇には要警戒

 本日の欧州時間のユーロドルも限定的な値動きとなりそうだが、今週行われた米長期債と超長期債の入札がいずれも高水準だったこともあり、米債売りを背景とした米国売りのリスクが高まっていることには警戒しておきたい。

 今週に入り、ユーロドルは10日に付けた1.1567ドルが高値、安値は昨日の1.1512ドルと非常に狭いレンジで取引されている。市場の注目が欧州ではなく、米国や日本を含めたアジアに向いていることもあり、本日も欧州圏の材料でユーロドルが動くことを期待するのは難しそうだ。加えて、本日も7月独卸売物価指数(WPI)、7月仏消費者物価指数(CPI)改定値、4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値、6月ユーロ圏貿易収支などの経済指標が発表されるものの、いずれの指標も市場を大きく動意づけることは難しそうだ。

 NY入り後には、ミシガン大学による8月米消費者態度指数が発表され、インフレ予想も公表される。ただ、今週発表された米国のインフレ指標(CPI、PPI)への反応も限定的だったことで、消費者態度指数が大きなトレンドを作るのは難しいかもしれない。

 ただ、米金利上昇を促す指標結果やニュースが出た場合には注意が必要か。上述のインフレ指標や先週末の米雇用統計では、いずれも発表直後に米長期金利が低下したものの、その後はすぐに水準を戻している。この背景には、FOMC後のウォーシュFRB議長を巡ってFRBの信頼性が失われていることに加え、財政不安もある。12日に入札が行われた米10年債では、2007年以来となる高い利回りで落札されたのに続き、昨日13日に行われた30年債入札でも2001年以来となる高い水準まで利回りが上昇した。利回りが高水準にあるにもかかわらず、積極的に長期債を買う動きが見られていないことも、米債売りの背景にあるだろう。週末を控え、市場が米国に対する不安を抱えていることで、米債売りには引き続き注意しておきたい。

・想定レンジ上限
 ユーロドル:7日高値1.1581ドル。大きな動きになれば200日移動平均線1.1630ドル

・想定レンジ下限
 ユーロドル:8月3日安値1.1500ドル。大きな動きになれば日足一目均衡表・雲下限1.1451ドル。


(松井)
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