ロンドン為替見通し=ユーロ、米市場休場やECB理事会控え動意薄か

 本日はドイツの7月鉱工業生産とユーロ圏4-6月期GDP確定値の発表が予定されているが、米市場がレーバーデーの祝日で休場となるうえ、今週の10日に欧州中央銀行(ECB)理事会を控えていることで、値幅を伴った動きは期待しにくい。

 ドイツ経済は4-6月期GDPが前期比0.3%増へ上方修正され、金融機関では2026年の成長見通しを相次いで引き上げている。インフラ・防衛支出や輸出の回復が下支えとなり、底堅さが見られる。鉱工業生産が市場予想を上回れば、景気底打ち期待が一段と高まる可能性がある。

 また、ユーロ圏4-6月期GDP速報値では前期比0.4%増、前年比1.0%増と、1-3月期の低迷から持ち直している。今週10日のECB理事会で追加利上げはほぼ織り込んでおり、その後は政策金利を据え置くとの見方が大勢となっている。この前提のもと、確定値が上方修正されれば、景気減速を理由にしたECBの追加利上げ慎重論が和らぎ、ユーロの支援材料となろう。逆に下方修正されれば、9月以降の追加引き締め期待がさらに後退する可能性がある。

 中東情勢を背景とした原油高がECBにとって難しい政策環境を強いている。なぜなら、エネルギー価格上昇はユーロ圏のインフレを押し上げる一方、企業コストや家計負担を増やし、景気にはマイナスに働くためである。したがって市場では「原油高→インフレ上昇→ECB利上げ」という経路が当面ユーロを支える一方、利上げが景気をさらに冷やすとの懸念がユーロの上値を抑える構図となろう。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは200日移動平均線1.1634ドルや8月28日高値1.1658ドル。 

・想定レンジ下限
 ユーロドルは4日安値1.1585ドルや90日移動平均線1.1546ドル。


(金)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。