NY為替見通し=ドル円、注目点の多いFOMCに関心集中
本日のNY為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表と、その後のウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見に市場の関心が集まっている。
まず、本日のFOMCについて、市場では0.25%利上げがコンセンサスとなっている。声明の内容に注目が集まりそうだ。
利上げ期待が高まった背景には、先月末のジャクソンホール会議でウォーシュ米FRB議長がタカ派姿勢を示したことがある。しかし、その後はハト派的な発言も相次いでいる。FOMCのブラックアウト入り直前の2日には、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレは緩やかな低下傾向にある」との認識を示した。さらに3日には、ウォラーFRB理事も「ディスインフレ傾向が続けば金利据え置きを支持する」と発言している。こうした発言からは、利上げの是非についてFRB内部で見解が分かれている様子がうかがえる。
前回7月のFOMCでは6対3で金利据え置きが決定されており、0.25%利上げを主張したのは3名(ハマック米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁)であった。どのような票数比で決定されるか注目される。
また、今回は四半期に一度公表されるFF金利見通し(ドットプロット)も見逃せない。前回6月時点の26年末見通し(中央値)は3.750%で、3月時点の3.375%から上方修正されていた。つまり、3月時点で示唆されていた「年内1回の利下げ」という見通しが、6月時点では「年内1回の利上げ」へと転換したことになる。
CMEグループがFF金利先物の動向をもとに算出する「フェドウォッチ」を見ると、本日の会合での0.25%利上げ確率は90%超となっている。さらに市場は、本日の利上げに加えて年末までにあと1-2回の利上げを織り込んでおり、これは6月時点のドットプロットが示すペースを上回る水準だ。
したがって、もし今回のドットプロットが6月時点と比べて変化がなければ、市場が織り込んでいたペースほどの引き締めは示されなかったと受け止められ、利上げ期待が後退してドル売りが強まる可能性がある。この点には警戒しておきたい。
FOMCの結果公表後には、ウォーシュ米FRB議長の会見が予定されている。トランプ米大統領が利下げを期待して指名した経緯はあるものの、足もとでの高インフレに対してタカ派姿勢を維持できるかが焦点である。足もとで中東情勢の長期化懸念を反映してWTI原油先物価格が高止まりする中、今後の景気やインフレ見通しについての見解も注目点となる。年内の追加利上げを示唆することがあれば、ドル買いが強まることも予想される。
なお、NY序盤には8月小売売上高が発表予定となっている。市場予想は前月比+0.8%、除自動車・前月比+0.5%と、前回の-0.6%/-0.3%から一転して増加予想となっている。通常であれば注目指標であるが、指標結果が本日のFOMCを左右するとは考えにくいことから、予想比でかい離した場合でも、ドル円相場への影響は一時的にとどまると見られる。
想定レンジ上限
・ドル円は、ピボット・レジスタンス2の155.88円。超えると7日高値156.28円。
想定レンジ下限
・ドル円は、15日安値154.21円。割り込むと14日安値153.38円
(川畑)
まず、本日のFOMCについて、市場では0.25%利上げがコンセンサスとなっている。声明の内容に注目が集まりそうだ。
利上げ期待が高まった背景には、先月末のジャクソンホール会議でウォーシュ米FRB議長がタカ派姿勢を示したことがある。しかし、その後はハト派的な発言も相次いでいる。FOMCのブラックアウト入り直前の2日には、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「インフレは緩やかな低下傾向にある」との認識を示した。さらに3日には、ウォラーFRB理事も「ディスインフレ傾向が続けば金利据え置きを支持する」と発言している。こうした発言からは、利上げの是非についてFRB内部で見解が分かれている様子がうかがえる。
前回7月のFOMCでは6対3で金利据え置きが決定されており、0.25%利上げを主張したのは3名(ハマック米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁)であった。どのような票数比で決定されるか注目される。
また、今回は四半期に一度公表されるFF金利見通し(ドットプロット)も見逃せない。前回6月時点の26年末見通し(中央値)は3.750%で、3月時点の3.375%から上方修正されていた。つまり、3月時点で示唆されていた「年内1回の利下げ」という見通しが、6月時点では「年内1回の利上げ」へと転換したことになる。
CMEグループがFF金利先物の動向をもとに算出する「フェドウォッチ」を見ると、本日の会合での0.25%利上げ確率は90%超となっている。さらに市場は、本日の利上げに加えて年末までにあと1-2回の利上げを織り込んでおり、これは6月時点のドットプロットが示すペースを上回る水準だ。
したがって、もし今回のドットプロットが6月時点と比べて変化がなければ、市場が織り込んでいたペースほどの引き締めは示されなかったと受け止められ、利上げ期待が後退してドル売りが強まる可能性がある。この点には警戒しておきたい。
FOMCの結果公表後には、ウォーシュ米FRB議長の会見が予定されている。トランプ米大統領が利下げを期待して指名した経緯はあるものの、足もとでの高インフレに対してタカ派姿勢を維持できるかが焦点である。足もとで中東情勢の長期化懸念を反映してWTI原油先物価格が高止まりする中、今後の景気やインフレ見通しについての見解も注目点となる。年内の追加利上げを示唆することがあれば、ドル買いが強まることも予想される。
なお、NY序盤には8月小売売上高が発表予定となっている。市場予想は前月比+0.8%、除自動車・前月比+0.5%と、前回の-0.6%/-0.3%から一転して増加予想となっている。通常であれば注目指標であるが、指標結果が本日のFOMCを左右するとは考えにくいことから、予想比でかい離した場合でも、ドル円相場への影響は一時的にとどまると見られる。
想定レンジ上限
・ドル円は、ピボット・レジスタンス2の155.88円。超えると7日高値156.28円。
想定レンジ下限
・ドル円は、15日安値154.21円。割り込むと14日安値153.38円
(川畑)
