ロンドン為替見通し=FOMCの影響を再確認、ポンドは英MPC投票内訳にも注目

 本日のロンドン為替市場でユーロドルは、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を消化しつつ、欧州中央銀行(ECB)高官の発言を確認する値動きとなりそうだ。ポンドドルも同様にFOMCの影響度を見極めながら、イングランド銀行(英中銀、BOE)の政策金利発表を待つ展開となる。

 FRBは今回のFOMCで市場予想通りFFレートの誘導目標を0.25%引き上げた。決定は全会一致で、ドットプロットでは年内あと1回の追加利上げが示唆されるなど、市場の想定以上にタカ派な内容と受け止められた。ウォーシュFRB議長も会見で物価上昇への警戒を改めて強調し、ユーロ・ポンドともに対ドルで弱含む展開となった。

 FOMCが金利上昇を示唆したことで、ECB高官の発言にも神経質な反応が出やすいかもしれない。本日はムーラン仏中銀総裁、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、レーン・フィンランド中銀総裁などが講演予定。なお18時には、改定値であるが8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表される。物価の高止まりが確認される見通しであり、ECB高官がインフレへの警戒をどこまで強めるかが焦点となる。

 英国で昨日発表の8月CPIが前年比3.1%と5カ月ぶりの高水準まで加速した。中東情勢に伴う原油高が主因だが、コアCPIは2.6%で4カ月連続の横ばい、サービスインフレも3.4%にとどまり、基調的なインフレ圧力の悪化は今のところ避けられている。もっとも企業のコスト圧力は強く、2027年初頭にインフレ率が3.9%まで跳ね上がるリスクを指摘する声も聞かれた。

 20時のBOE政策金利発表では3.75%での据え置きがほぼ確実視されている。注目ポイントの1つは、金融政策委員会(MPC)メンバーの投票内訳だ。一部通信社のアナリスト調査では、前回と同じ(据え置き)6対3が有力とみられているが、足元の基調インフレの落ち着きで、今回はタカ派の数が減る可能性もありそうだ。そうなれば、FOMCの影響度がポンドドルにもより強く及びやすくなる。

想定レンジ上限
・ユーロドル、90日移動平均線1.1531ドル
・ポンドドル、200日移動平均線1.3455ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、7月29日安値1.1375ドル
・ポンドドル、7月28日安値1.3274ドル


(小針)
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