ロンドン為替見通し=植田総裁会見とラガルド発言に注目、ポンドはQT転換の余波続くか

 本日のロンドン外国為替市場では、序盤は植田日銀総裁の定例会見を眺めながら、円相場が中心の動きとなりそうだ。本日は他に、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言も予定されている。ポンドは昨日の英金融イベントを受けた流れが続くかに注視したい。

 15時30分から始まる植田総裁の会見では、今後の追加利上げペースやターミナルレート(政策金利の最終到達点)への言及内容が焦点となる。日銀会合では6月以来3カ月ぶりとなる利上げが決定され、政策金利を1.25%とした。ただ、政策委員9名中2名が利上げに反対し、円売りが一気に優勢となった。

 本日の総裁会見では、当然この2名(浅田委員と佐藤委員)についての質問が出ると予想され、植田総裁の返答が注目される。米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派色を強めるなか、仮に植田総裁が今後の利上げに慎重な発言に終始するようだと、日米の金融政策の方向性の違いが意識されやすいだろう。

 ユーロについては、19時30分のラガルド総裁の発言に注目したい。ダブリンで開かれるユーログループ会合後の記者会見という位置付けだが、今回はエネルギー価格の再上昇が家計・企業の重荷となっている点が議題の一つとされており、インフレ動向を巡る質問が集まりやすいのではないか。

 ポンドは、15時発表の8月英小売売上高をまずは確認。前月比はマイナス圏が見込まれるものの、前回からの改善が予想されている。もっとも相場の中心は、昨日の英中銀会合の余波がどこまで続くかにありそうだ。政策金利は6対3で3.75%据え置きと想定通りだった一方、BOEはインフレ見通しを大幅に上方修正し、2027年初めに4%をやや超える可能性を示した。

 あわせて注目されたのが、量的引き締め(QT)方針の転換だ。国債売却オークションの一時停止や年間削減ペースの縮小(700億から460億ポンド)が決まり、英30年債利回りは約11ベーシスポイント(bp)、10年債は約7bp低下した。短期金利は引き締め方向、長期国債は緩和方向という組み合わせを、ポンド相場がどのように消化するかが注目される。

想定レンジ上限
・ユーロドル、90日移動平均線1.1530ドル
・ポンドドル、200日移動平均線1.3455ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、7月29日安値1.1375ドル
・ポンドドル、7月28日安値1.3274ドル

(小針)
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