ロンドン為替見通し=ユーロ、仏国債への警戒は続く 10月PMIで景気確認

 本日のロンドン為替市場でユーロドルは、仏国債への警戒がくすぶるなか、相次ぐ景気指標を確かめながらの値動きとなりそうだ。欧州序盤には、仏独とユーロ圏の10月購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表予定。AI関連株の急落に端を発した株安が欧州でも続くようなら、ユーロの戻りは限られる。

 仏10年債利回りは22日に一時5.13%を上回り、独仏の利回り格差も175bp超とユーロ圏債務危機以来の水準に達した。予算成立の難航で、フランスの財政再建が進まないとの疑念は根強い。本日はムーディーズによる仏格付け(Aa3、見通しネガティブ)の見直しが予定されている。週末には新たなデモも控えており、結果を前に、持ち高調整以外のユーロ買いは出にくいかもしれない。

 PMIでは、フランスの結果に注意が必要。予想は製造業50.5、サービス部門50.7と、好不況の分かれ目の50をかろうじて上回る程度だ。一方、独とユーロ圏は52から53台が見込まれている。仏ルモンド紙は、5%を超えた金利が企業や家計の借入コストを押し上げ、投資を冷やすと指摘。今回、仏PMIが50を割り込めば、その影響が表れ始めたとの見方が広がり、ユーロ売りを誘いそうだ。

 株安の連鎖にも気を配りたい。22日の欧州株は大幅安となり、銀行株指数は4%超の下落、半導体の主要企業も売られた。米国でも同日、ナスダック総合指数が2.6%急落しており、AI関連株への不安は欧米に広がっている。欧州株が再び売られれば、仏国債の問題と合わせてユーロの上値は重いだろう。ただ、リスク回避の米国債買いで米長期金利が低下すればドル買いも鈍り、昨日同様にユーロドルは下げ渋る可能性もある。

 英国では、15時の9月小売売上高と17時30分のPMI速報値(製造業・サービス部門とも予想51.8)が発表予定。もっとも、28日の予算案を控え、指標だけでポンドの方向感が出る場面は限られるだろう。

想定レンジ上限
・ユーロドル、2日高値1.1285ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、15日安値1.1151ドル


(小針)
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