ロンドン為替見通し=ユーロ、仏予算審議の停滞が重し ポンドは英予算案に関心移る
本日のロンドン為替市場でユーロドルは、仏国債の売りが続くなかで持ちこたえられるかが試されそうだ。焦点は街頭の混乱よりも、国民議会で滞る予算審議の行方に移りつつある。ポンドは英インフレの加速で11月の利上げをほぼ織り込んでおり、関心は来週の英予算案へと向かう。
21日は仏10年債利回りが一時5%を超え、2002年以来の高水準をつけた。独仏の利回り格差も約160bpまで広がっている。原油高で欧州債全体が売られた面はあるが、米長期金利が低下するなかでの仏債売りであり、フランス固有の要因が大きいとみられる。それでもユーロドルは大きく崩れていない。ドル買いの細りが下支えとなる一方、戻りを試す力も欠いている。
市場が見ているのは、予算審議の進み具合だ。2027年予算案は、歳入部分の採決が当初予定の20日から27日へずれ込んでいる。承認済みの修正案だけで、赤字が100億ユーロ膨らむ恐れもある。審議が長引くほど赤字削減の中身は薄まり、国債の売りを呼び込みやすい。逆に、27日の採決に向けて妥協の動きが見えれば、仏債売りが和らぎ、ユーロの戻りに弾みがつく余地もある。
ただ、妥協を探る環境は厳しい。24日には新たなデモが予定され、労組は11月5日に全国ストを構える。マクロン大統領は治安の徹底を強調するが、生活費を巡る要求には答えを示せずにいる。来年4月の大統領選をにらめば、野党が政権に歩み寄る利点も乏しい。
ポンドでは、利上げを後押しする材料は出そろっている。21日発表の9月英CPIは前年比3.5%と、予想、前月ともに上回った。グリーン英金融政策委員会(MPC)委員も20日、早めの利上げが必要になり得るとの考えを示している。利上げを手掛かりにした買いは一巡しつつあり、市場の目は28日の英予算案に移る。
想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線の1.1306ドル
・ポンドドル、200日移動平均線1.3433ドルを超えると9月16日高値1.3495ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、19日安値1.1183ドル
・ポンドドル、20日安値1.3301ドル
(小針)
21日は仏10年債利回りが一時5%を超え、2002年以来の高水準をつけた。独仏の利回り格差も約160bpまで広がっている。原油高で欧州債全体が売られた面はあるが、米長期金利が低下するなかでの仏債売りであり、フランス固有の要因が大きいとみられる。それでもユーロドルは大きく崩れていない。ドル買いの細りが下支えとなる一方、戻りを試す力も欠いている。
市場が見ているのは、予算審議の進み具合だ。2027年予算案は、歳入部分の採決が当初予定の20日から27日へずれ込んでいる。承認済みの修正案だけで、赤字が100億ユーロ膨らむ恐れもある。審議が長引くほど赤字削減の中身は薄まり、国債の売りを呼び込みやすい。逆に、27日の採決に向けて妥協の動きが見えれば、仏債売りが和らぎ、ユーロの戻りに弾みがつく余地もある。
ただ、妥協を探る環境は厳しい。24日には新たなデモが予定され、労組は11月5日に全国ストを構える。マクロン大統領は治安の徹底を強調するが、生活費を巡る要求には答えを示せずにいる。来年4月の大統領選をにらめば、野党が政権に歩み寄る利点も乏しい。
ポンドでは、利上げを後押しする材料は出そろっている。21日発表の9月英CPIは前年比3.5%と、予想、前月ともに上回った。グリーン英金融政策委員会(MPC)委員も20日、早めの利上げが必要になり得るとの考えを示している。利上げを手掛かりにした買いは一巡しつつあり、市場の目は28日の英予算案に移る。
想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線の1.1306ドル
・ポンドドル、200日移動平均線1.3433ドルを超えると9月16日高値1.3495ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、19日安値1.1183ドル
・ポンドドル、20日安値1.3301ドル
(小針)
