東京外国為替市場概況・17時 ドル円、弱含み

 29日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。17時時点では138.29円と15時時点(138.51円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。138円半ばで上下する展開が続いたが、ドル売りが対オセアニア通貨で強まる場面ではつれて138.20円割れまで売られた。その後、時間外の米10年債利回りが低下したことも重しとなり、17時過ぎには138.07円まで日通し安値を更新している。

 なお豪ドル/ドルは0.6725ドル、NZドル/ドルが0.6233ドルまで上昇。中国衛生当局は記者会見で、ゼロコロナ政策を見直すかとの質問に対し「社会と経済への影響を軽減するため政策の微調整を続ける」と述べたことが伝わった。

 ユーロドルは底堅い。17時時点では1.0378ドルと15時時点(1.0387ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。1.04ドル手前に届かなかったことで、ポジション調整の売りに押されて1.0350ドル台まで上値を切り下げた。一巡後はオセアニア通貨の対ドルでの動きに追随し、1.0380ドル台を回復する場面があった。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では143.53円と15時時点(143.87円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。中国衛生当局の記者会見を控え、持ち高調整と見られる売りで伸び悩んだ。その後、日通し安値を更新したドル円につれて143.30円割れまで下値を広げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.07円 - 139.35円
ユーロドル:1.0334ドル - 1.0394ドル
ユーロ円:143.23円 - 144.02円



(小針)
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