ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、反落

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は131.44円と前営業日NY終値(132.51円)と比べて1円07銭程度のドル安水準だった。欧米の金融システム不安が後退する中、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが先行した。アジア時間の高値132.78円を上抜けて、21時30分前には133.00円まで値を上げた。
 ただ、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表後は軟調な展開となった。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで、市場予想通り0.25%の利上げを実施。声明では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除し、「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言を採用した。利上げが近くいったん停止される可能性があることが示唆されたことで、米金利の低下とともにドル売りが進んだ。さらに、パウエルFRB議長が会見で「利上げ休止を検討した」と明らかにするとドル売りが加速し、4時前に131.03円まで値を下げた。
 パウエル議長が「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」と発言すると、131.68円付近まで下げ幅を縮める場面もあったが、戻りは鈍かった。イエレン米財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」と述べたことで、ダウ平均が一時540ドル超下落。リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり、5時過ぎに131.01円と日通し安値を更新した。

 ユーロドルは5日続伸。終値は1.0856ドルと前営業日NY終値(1.0768ドル)と比べて0.0088ドル程度のユーロ高水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁などECB高官の発言を受けて、欧利上げ長期化観測が高まるとユーロ買いが進行。FOMCで「利上げ休止」が検討されたことが伝わると、全般ドル売りが活発化し一時1.0912ドルと2月3日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.07と2月3日以来の低水準を付けた。
 ただ、パウエル議長が「年内の利下げを基本シナリオとしていない」と述べ、量的引き締め(QT)についても「変更すべき兆候はない」と指摘するとドル買い戻しが進み、1.0853ドル付近まで伸び悩んだ。

 ユーロ円は3営業日ぶりに小反落。終値は142.67円と前営業日NY終値(142.68円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時本日高値となる143.63円まで値を上げたものの、ドル円が失速するとユーロ円にも売りが出た。米国株相場が下落するとリスク・オフの円買いも入り、一時142.31円と本日安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:131.01円 - 133.00円
ユーロドル:1.0759ドル - 1.0912ドル
ユーロ円:142.31円 - 143.63円

(中村)
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