NY為替見通し=昨日の強い米JOLTSの後を受けたADPの強弱に注目

 NYタイムは、週末の米雇用統計の参考指標となるADP全米雇用報告が発表となる。米メモリアルデーの休日もあって通常より1営業日後ずれして発表となる今回5月分は、+29.6万人に上振れた4月より雇用の伸び鈍化が見込まれており、+17.0万人程度との予想。前月より弱いながら、底堅い推移が続いているとの見方になるかもしれない。

 短期的な反応としては、予想比での強弱に沿った金利やドルの上下を誘うことになりそうだ。単月でのADPと米雇用統計の強弱は必ずしも一致しないが、強い結果となった昨日の4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数と同様に、注目の雇用統計へ向けたマーケットのムードを醸成するイベントの1つとなる。

 NY株式市場寄り付き後に発表となる5月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数にも注目。景況の強弱を示すだけでなく、内訳の雇用指数も労働関連統計の数字として注視される。結果発表後の株式市場などの2次的な反応にも注意が必要だろう。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは5月30日につけた年初来高値140.93円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、25日安値138.83円。

(関口)
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