ロンドン為替見通し=欧米通商交渉関連の報道に警戒しつつ、経済指標を見極める展開
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、欧米通商交渉関連のヘッドラインに警戒しながら、ユーロ圏の経済指標を見極めていく展開となる。
先週末から週初にかけての欧米通商交渉に関する出来事は以下の通りとなる。
23日、トランプ米大統領は、EUとの通商協議に進展の見込みが全くなく対処が難しい、と書き込み、6月1日から50%の関税を課す意向を示した。
同日、セフショビチ欧州委員(通商担当)がグリア米通商代表部(USTR)代表と電話会談をして、新たな貿易提案を提示したものの、合意には至らなかった。
25日、トランプ米大統領は、フォンデアライエン欧州委員長との電話会談後、EUに対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長すると表明した。
26日、シェフチョビッチ欧州委員(貿易・経済安全保障担当)は、ラトニック米商務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表と電話会談を行い、「有意義な話し合いができた」と述べた。
フォルケンダー米財務副長官は、米国は関税に関してEU全体と交渉する一方で、非関税障壁の多くは欧州各国と個別に対応するという「同時進行の課題」に直面しており、「交渉の問題」が生じていると述べている。
本日発表される経済指標(6月独消費者信頼感指数、5月仏CPI、5月ユーロ圏消費者信頼感指数、5月ユーロ圏経済信頼感指数)は重要なものはないものの、ユーロ圏の景況感を見極めていきたい。
また、本日は、夏までに2%までの追加利下げを主張しているハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁の講演が予定されている。
昨日は、ハト派のムカス・リトアニア中銀総裁が、米国との貿易摩擦やユーロ高によりインフレ率が目標の2%を下回るリスクがあるとして、6月理事会での追加利下げの可能性に言及していた。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1547ドル(4/22高値)
・ユーロ円:163.41円(5/22高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1306ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:161.73円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)
先週末から週初にかけての欧米通商交渉に関する出来事は以下の通りとなる。
23日、トランプ米大統領は、EUとの通商協議に進展の見込みが全くなく対処が難しい、と書き込み、6月1日から50%の関税を課す意向を示した。
同日、セフショビチ欧州委員(通商担当)がグリア米通商代表部(USTR)代表と電話会談をして、新たな貿易提案を提示したものの、合意には至らなかった。
25日、トランプ米大統領は、フォンデアライエン欧州委員長との電話会談後、EUに対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長すると表明した。
26日、シェフチョビッチ欧州委員(貿易・経済安全保障担当)は、ラトニック米商務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表と電話会談を行い、「有意義な話し合いができた」と述べた。
フォルケンダー米財務副長官は、米国は関税に関してEU全体と交渉する一方で、非関税障壁の多くは欧州各国と個別に対応するという「同時進行の課題」に直面しており、「交渉の問題」が生じていると述べている。
本日発表される経済指標(6月独消費者信頼感指数、5月仏CPI、5月ユーロ圏消費者信頼感指数、5月ユーロ圏経済信頼感指数)は重要なものはないものの、ユーロ圏の景況感を見極めていきたい。
また、本日は、夏までに2%までの追加利下げを主張しているハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁の講演が予定されている。
昨日は、ハト派のムカス・リトアニア中銀総裁が、米国との貿易摩擦やユーロ高によりインフレ率が目標の2%を下回るリスクがあるとして、6月理事会での追加利下げの可能性に言及していた。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1547ドル(4/22高値)
・ユーロ円:163.41円(5/22高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1306ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:161.73円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)