欧州マーケットダイジェスト・30日 株まちまち・金利上昇・円安

訂正:ドル円概況の日付を訂正しました。

(30日終値:31日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.10円(30日15時時点比△1.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=178.24円(△0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1566ドル(▲0.0058ドル)
FTSE100種総合株価指数:9760.06(前営業日比△3.92)
ドイツ株式指数(DAX):24118.89(▲5.32)
10年物英国債利回り:4.424%(△0.032%)
10年物独国債利回り:2.643%(△0.022%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
7-9月期仏国内総生産(GDP)速報値
(前期比)    0.5%      0.3%
10月独雇用統計
失業率      6.3%      6.3%
失業者数変化 ▲0.10万人   1.30万人・改
7-9月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
(前期比)    0.0%    ▲0.2%・改
(前年同期比)  0.3%     0.3%・改
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
(前期比)    0.2%      0.1%
(前年同期比)  1.3%      1.5%
9月ユーロ圏失業率
         6.3%      6.3%
10月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)    0.3%      0.2%
(前年比)    2.3%      2.4%
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
      2.15%で据え置き   2.15%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは軟調。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、米利下げ継続への期待が後退する中、ユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、22時過ぎに一時1.1547ドルと日通し安値を付けた。14日の安値1.1543ドルや9日の安値1.1542ドルがサポートとして意識されると1.1586ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「世界的な貿易紛争や地政学的緊張の継続により、見通しは依然として不透明」「理事会は特定の金利経路を事前にコミットしない」との見解を示した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「基調的インフレは2%の目標と一致している」「インフレの見通しは従来よりも不確実性が高まっている」などと述べたものの、相場の反応は限られた。

・ドル円は底堅い。日銀は29-30日に開いた金融政策決定会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決めた。植田和男日銀総裁が会合後の記者会見で「利上げの是非やタイミングは現時点では予断持っていない」「緩和度合い調整にはもう少しデータ等確認したい」などと発言すると、「日銀は利上げに消極的」と受け止められ、円を売る動きが広がった。欧米市場でも円売りの流れが継続し、22時過ぎに一時154.45円と2月13日以来の高値を付けた。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で12月の利下げ観測をけん制したことで、米利下げ観測が後退していることも相場の支援材料。
 ただ、2月12日の高値154.80円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の上昇が一服したことも相場の重し。

・ユーロ円は買い先行後、伸び悩んだ。日銀の早期利上げ観測が後退する中、全般円売りが優勢になると21時過ぎに一時178.82円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ただ、そのあとはユーロドルの下落につれた売りが出て一時178.15円付近まで下押しする場面があった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら9日続伸し、史上最高値を更新した。連日で史上最高値を更新する中、高値警戒感から利益確定の売りが先行したものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり上げに転じた。ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら3日続落。米利下げ継続への期待感が後退すると、投資家心理が悪化し売りが優勢となった。半面、米中関係の改善への期待が相場を下支えした。個別ではバイエル(2.50%安)やドイツテレコム(2.45%安)、ポルシェ・オートモービル・ホールディング(2.34%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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