ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、不安定な値動き

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は不安定な値動き。24時時点では160.51円と22時時点(160.53円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領が「今夜、イランに対して非常に激しい攻撃を行う」と発言したことを受けて、21時30分過ぎに一時160.59円と本日高値に面合わせした。
 ただ、トランプ米大統領がFOXニュースのインタビューでイランのインフラ攻撃に消極的な姿勢を示すと、WTI原油先物の失速とともに一転下落。「アラブ首長国連邦(UAE)とイランは緊張緩和に向け直接会談を実施」と報道も相場の重しとなり、一時160.46円付近まで下押しした。
 もっとも、アジア時間に付けた日通し安値160.43円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。WTI原油先物の持ち直しにつれたドル買いが入った面もある。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では1.1519ドルと22時時点(1.1540ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。22時前に1.1543ドル付近まで値を戻したものの、買い戻しが一巡すると再び弱含んだ。23時30分過ぎには一時1.1515ドルと日通し安値を更新した。原油先物相場の動向につれた。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は定例理事会後の記者会見で「経済成長の見通しに対するリスクは下振れ方向に傾いている」「0.25%の利上げ以外の提案は議論しなかった」「事前に設定された金利経路はない」などと発言した。

 ポンドは全面安の展開。ポンドドルは一時1.3325ドルと日通し安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8644ポンドと日通し高値を更新。ポンド円は本日安値となる213.88円まで値を下げた。ヒーリー英国防相はこの日、辞任を表明。英政府が策定中の今後10年の防衛投資計画を巡り「必要水準にほど遠い」と抗議の意思を示した。市場では「5月の統一地方選の大敗を受けて退陣論が強まるスターマー政権に打撃となる」との声が聞かれる中、英政局の先行き不透明感からポンド売りが出ているようだ。

 ユーロ円は頭が重い。24時時点では184.89円と22時時点(185.25円)と比べて36銭程度のユーロ安水準。22時前に一時185.30円付近まで値を戻したものの、24時前には184.82円の本日安値まで押し戻された。ユーロドルにつれた動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:160.43円 - 160.59円
ユーロドル:1.1515ドル - 1.1556ドル
ユーロ円:184.82円 - 185.47円

(中村)
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