株式明日の戦略ー売りをこなして大幅上昇、良い流れでFOMCを迎える

 17日の日経平均は5日続伸。終値は497円高の69902円。米国株は3指数がまちまちとなったが、ハイテク株の弱さが嫌気されて売りが先行。開始直後には下げ幅を400円超に広げて69000円の節目を割り込んだ。しかし、すぐに切り返してプラス転換。ダウ平均の史上最高値更新を受けて多くの銘柄が買われたことや、下げて始まったAI関連にプラス転換する銘柄が出てきたことなどが安心材料となった。AI関連でも半導体株は強く買われており、10時辺りからは上を試しにいく展開。500円を超える上昇で前場を折り返した。

 後場に入ると早々に節目の7万円を上回った。700円超上昇して70100円台に入ったところで買いが一巡したものの、その後は高値圏をキープ。終盤にかけては7万円近辺でのもみ合いが長く続き、終値ではわずかに7万円を下回った。TOPIXは終値で初めて4000pを上回った。

 東証プライムの売買代金は概算で10兆4100億円。業種別ではガラス・土石、機械、精密機器などが上昇した一方、海運、鉄鋼、陸運などが下落した。次期中期経営計画や株主還元方針の変更などを発表したタムロン<7740.T>が急騰。半面、証券会社が投資判断を引き下げたSANKYO<6417.T>が大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり931/値下がり578。ディスコや東京エレクトロンなど半導体株が強く、レーザーテックが13.2%高と急騰。ほかAI関連ではイビデンや太陽誘電などの動きが良かった。みずほFGや三菱UFJなどメガバンクが堅調。川崎重工やIHIなど防衛関連の一角が買いを集めた。増配を発表したキャリアデザインセンターが急伸した。

 一方、ナスダック安を受けてソフトバンクGが3.1安。JX金属や三井金属など非鉄の一角が弱かった。トヨタ、ホンダ、日産自動車など自動車株が軟調。三井不動産や住友不動産など不動産株が連日で売りに押された。

 日経平均は5日続伸。米国動向からはハイテク株の上昇が期待できず、きょうは下げるのではないかとみていたが、多くの銘柄に買いが入る中で強い動きを見せた。きのうに続いて7万円の節目を上回る場面もあった。

 本日の米国ではFOMCの結果が公表される。政策金利は据え置きが濃厚で、注目はウォーシュ新FRB議長の会見となる。マーケットと上手にコミュニケーションが取れる人物という評価がされるようなら、米国株高を呼び込んで日本株にも好影響が及ぶ公算が大きい。一方で、マーケットを不安にさせるメッセージが届けられた場合には、短期的には相場が荒れる可能性もある。地政学リスクに対する懸念は払しょくされつつあるだけに、FOMCを波乱なく消化することができれば、先行き不透明感は大きく後退する。ここまで非常に良い流れとなっているだけに、あすは7万円を大きく上回る展開に期待したい。
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