東京為替見通し=介入警戒と利上げ牽制が交錯し、ドル円は神経質な展開か

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、ユーロドルの伸び悩みやロンドン・フィキシングに絡んだ買いに支えられて一時は161.78円付近まで上昇するも、この日の高値161.85円や前日に付けた2024年7月高値に並ぶ161.95円がレジスタンスとして意識されたため、上値も限定的だった。ユーロドルは米長期金利の低下やWTI原油先物相場の下落などを手掛かりに1.1434ドルまで上昇した後、1.1381ドル付近まで押し戻された。

 本日の東京外国為替市場でドル円は、米追加利上げ観測を背景としたドル買い圧力に支えられる一方、直近高値への再接近に伴う為替介入への警戒感が上値を抑え、神経質な展開となりそうだ。足もとでは政府が骨太方針を通じて日銀の追加利上げを牽制する姿勢を示しているほか、週末の中東情勢を巡る報道が交錯しており、週明けのアジア時間では原油先物価格の動向や通貨当局者の円安牽制発言に注意が必要となる。

 先週25日にドル円が2024年7月以来の高値となる161.95円を再び付けたことで、市場では政府・日銀による円買い介入への警戒感が一段と強まっている。そうしたなか、政府が近くまとめる骨太方針に「適切な金融政策」との文言を明記し、日銀の追加利上げを牽制する方針であると伝わった。日米金利差の縮小観測が後退する半面、ドル円が一段と上値を伸ばす局面では実弾介入の可能性も意識しておく必要があるだろう。

 また、依然として中東情勢の動向にも注意が必要となる。停戦下でありながら週末に米国とイランが報復攻撃の応酬に動いたことで地政学リスクが意識されたものの、本日早朝には米ニュースサイトのアクシオスが「両国はホルムズ海峡を巡る対立解決に向けて30日に協議する方針」と報じている。原油先物価格が為替相場に与える影響は弱まりつつあるものの、不透明なヘッドラインが突発的に飛び出せば、リスクセンチメントを通じてドル円の方向感を揺さぶる可能性もありそうだ。

 米利上げ観測がドルの押し目を支える構図は維持されるとみられるが、本邦の介入警戒と中東情勢という二つの不確定要素を前に、東京市場で積極的な上値追いは期待しにくい。当面は高値圏での緊迫感を保ちつつ、神経質なもみ合いに終始する可能性を警戒しておきたい。

(岩間)
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