株式明日の戦略ー後場一段安で4桁の下落、調整が進んだAI関連の動向を注視

 13日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は1315円安の67242円。米国株高を受けても下落スタート。そこからプラス転換して上げ幅を500円超に広げたが、節目の69000円を上回ったところで急失速して再びマイナス圏に沈んだ。韓国株が弱く、キオクシアホールディングス<285A.T>などAI関連の一角が強く売られたことが嫌気された。

 4桁安となったところではいったん盛り返したが、後場は前引けから水準を切り下げて始まると、下方向に勢いが付いた。67000円の節目を割り込むと、安いところでは下げ幅を1900円超に広げて66600円台に突入。終盤にかけては値を戻して67000円を上回ったものの、4桁の下落で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で10兆0100億円。業種別では銀行、その他製品、精密機器などが上昇した一方、電気機器、非鉄金属、ガラス・土石などが下落した。通期業績および期末配当の見通しを引き上げたオーエスジー<6136.T>が急伸。半面、弱さが目立ったキオクシアが12.9%安と2桁の下落率となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり571/値下がり941。日経平均は下に値幅が出たが全面安ではなく、銀行株が全般堅調。三菱UFJが時価総額でトップに立った。任天堂、バンナムHD、サンリオなどゲーム・コンテンツ関連に資金が向かった。1Q決算を発表したイオンは買い先行後に下げる場面があったものの、切り返して2%近い上昇。上方修正を発表した良品計画が急騰し、1Qが大幅な増収増益となった古野電気がストップ高となった。

 一方、1Qが営業減益となった安川電機がストップ安。売りが殺到して後場の取引時間中には値がつかなかった。ジンズHDも決算を受けてストップ安。AI関連が嫌われる中、太陽誘電が19.2%安と派手に下げており、村田製作所やTDKなど電子部品株の多くが大きく売られた。10日の米国ではエヌビディアなど半導体株が大きく上昇したが、アドバンテストや東京エレクトロンなど日本の半導体株は、これを好感できずに下落する銘柄が多かった。

 日経平均は4桁の下落。値動きの荒い韓国株の影響を受けやすくなっており、下がりだすと買い手は委縮し売り手は勢いづく。韓国株が上昇すれば逆の動きも出てくるのだろうが、やっかいな状況。韓国株離れができないうちは、不安定な地合いが続くと思われる。

 長く人気になっていたAI関連がここにきて嫌われているが、一方で値幅の調整はある程度進んでいる。少し前までPER(株価収益率)では説明しづらい状況でもガンガン上がっていた太陽誘電は、高値から半値以下になった。半値になってもまだPERでは割高に映るが、それだけ成長性が評価されていた銘柄でもある。半値になってさらに見切り売りに押されるようだと、他のAI関連もまだ厳しい展開が想定される。逆に売られ度合いがマイルドになるようであれば、徐々に調整一巡に対する期待が高まってくると思われる。今はAI関連が総悲観の状態に陥っているが、テーマに対する期待は依然として高い。落ち込みが大きい銘柄が下げ止まるかどうかを注視しておきたい。
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