株式明日の戦略ー米国株高を好感できず4桁下落、AI関連に振り回される地合いが続く

 16日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は1915円安の66835円。米国株は3指数がそろって上昇したが、サンディスクやマイクロンなどAI関連の一角が大きく下げたことが嫌気され、寄り付きから800円を超える下落。68000円を下回った。AI関連の多くが大幅安となり、韓国KOSPI指数も派手に下げる中、安く始まった後も下値を模索する展開。67000円の節目も下回り、安いところでは2200円超下げて66400円台に突入した。

 2000円近い下落で前場を終えると、後場は売り圧力は和らいだ一方で戻りも鈍く、低空飛行が続いた。プライムでは前場では値上がり銘柄の方が多かったが、さえない地合いの中で値下がりに転じる銘柄が増加。TSMCの決算は好内容であったが、これに対する反応は限られた。終盤にかけてはやや値を戻したものの、4桁の下落で67000円を下回って取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で9兆5600億円。業種別では輸送用機器、パルプ・紙、小売などが上昇した一方、非鉄金属、金属製品、電気機器などが下落した。3Q決算が好感されたTENTIAL<325A.T>が急騰。半面、米国で光ファイバー大手コーニングの株価が急落したことを嫌気して、古河電気工業<5801.T>、フジクラ<5803.T>、住友電気工業<5802.T>の電線大手3社がそろって大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり446/値下がり1070。AI関連の多くが派手に下げる地合いの中、裏返しでソフトウェア、SaaS関連に資金が向かっており、NEC、野村総研、フリー、マネーフォワードなどが大幅上昇。売買代金上位ではトヨタ、ソニーG、任天堂などの動きが良かった。1Qが大幅増益となったオープンGが急騰。3Qの好決算に加えて値上げを示唆した社長コメントがポジティブサプライズとなったサイゼリヤがストップ高比例配分となった。

 一方、AI関連にはかなり厳しい地合いとなり、キオクシアHDが15%安。プライムの値下がり率トップとなった。レーザーテック、アドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体株が軒並み大幅安。AI関連では、イビデン、SUMCO、村田製作所などの下げも大きかった。マニーは上方修正が好感されず、7%を超える下落。1Qが大幅な営業減益となったヨシムラフードが急落した。

 初値持ち越しとなったチャットプラスは、2日目は売り気配スタートとなった。しかし、公開価格比2.1倍の初値をつけた後は強い買いが入って、ストップ高で終えた。

 日経平均は大幅安。米3指数の上昇は好感されず、下に値幅が出ても押し目を拾う動きは限られた。東京市場は三連休を控えているだけに、大崩れは避けたかった。ただ、2000円近い下げとなったことから、きょうのうちに市場の空白リスクを嫌気した売りもある程度は出てきたと考えられる。本日の米国でサンディスクなどAI関連の値動きが落ち着いていれば、リバウンド狙いの買いが入る展開は期待できる。日経平均は直近2営業日の上げ分を消失したが、チャートの形状が大きく崩れたわけではない。あすは7月14日につけた直近安値の66268円を下回ることなく推移できるかに注目したい。
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