ロンドン為替見通し=ユーロ、ユーロ圏と主要国の7月PMI速報値に注目

 昨日に欧州中央銀行(ECB)金融政策イベントを通過し、ユーロは本日発表予定のユーロ圏と主要国の7月製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値に注目したい。

 昨日のECB理事会では市場予想通り政策金利の据え置きが決定された。ラガルドECB総裁は会見で、次回の政策決定について「我々は十分に待つ余裕があり、今後数週間で事態の進展やデータをたいへん注意深く観察する」と述べた一方で、「インフレ見通しのリスクは上向きだ。エネルギーショックがさらに増大する可能性もあり、現在想定している以上に物価や賃金に強く影響するかもしれない」と指摘した。市場では9月会合でECBが利上げに踏み切るとの見方は変わっておらず、ユーロの下支えになりそうだが、原油高によるドル高やユーロ圏の景気減速懸念が重しとなる。

 中東情勢の緊迫化を背景とした原油価格の上昇は、ユーロ圏経済にとって逆風となる。ユーロ圏はエネルギー輸入依存度が高く、原油高は企業コストや家計負担を押し上げ、インフレ再燃と景気減速を同時にもたらす懸念がある。エネルギー価格上昇はECBの利上げ要因ではあるが、景気への悪影響の方が強く意識される可能性にも留意したい。

 加えて、ユーロ圏経済には勢いの鈍化が見られる。ドイツ製造業は依然として低迷が続き、サービス業も拡大ペースが鈍化している。本日発表されるユーロ圏およびドイツの7月PMI速報値は、景気の方向性を占う重要材料となる。市場予想を上回る結果となれば、「景気は底打ちしつつある」との見方が強まる一方で、予想を大きく下振れすると利上げが難しくなるとの思惑も浮上する可能性がある。

・想定レンジ上限
ユーロドルは日足一目均衡表・転換線1.1424ドルや20日高値1.1450ドル。 
ユーロ円は4月30日高値187.56円や同17日につけた過去最高値187.95円。

・想定レンジ下限
ユーロドルは6月26日安値1.1354ドルや同24日安値1.1325ドル。
ユーロ円は日足一目均衡表・転換線185.72円や同雲の下限185.00円。

(金)
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