NY為替見通し=ドル円、イラン情勢や原油価格動向を睨みながらの展開か

 本日のNY為替市場のドル円は、日足一目均衡表・雲の下限(158.94円)を念頭に置き、イラン情勢や原油価格の動向を睨みながらの展開が予想される。

 イラン情勢に関しては、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の通航再開にはアメリカがイランの条件を全面的に受け入れる必要があるとの考えを改めて示している。
 ホルムズ海峡はイランにとって国家戦略上、重要な水路であり通航する船舶はイランが定めるルールに従わなければならないと強調しており、米国に対して賠償金を請求しており、トランプ米政権の対応に注目しておきたい。

 イラン情勢が緊迫化し、中東有事のドル買いが優勢となった場合は、ベッセント米財務長官が「さらなる協調円買い介入も躊躇しない」と述べていたことで警戒しておきたい。

 また先週は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が複数の関係者の話として、ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、今後数週間に公表されるインフレ指標が強い内容となり、市場で利上げ観測が強まれば、政策金利を引き上げる用意がある、と報じていた。すなわち、12日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)を見極めることになる。

 現時点でのシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」での9月米連邦公開市場委員会(FOMC)の予想は、低調だった米7月非農業部門雇用者数を受けて、据え置き確率が55%程度、利上げ確率が45%程度になっている。

 また、IMM通貨先物の非商業(投機)部門取組のポジションは、8月3日に155.23円まで急落した後の4日時点で、ネット売り持ちポジションが45473枚(円買い持ち:147228枚、円売り持ち:192701枚)となっている。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、159.57円(日足一目均衡表・転換線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、156.68円(8/7安値)



(山下)
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