NY為替見通し=ドル円、まずは米7月小売売上高に注目 上値試せば介入警戒感高まる

 本日のNY為替市場でドル円は、まずは米7月小売売上高に注目。中東有事のドル買いで底堅い展開が続く中、指標が予想を上回れば上値を試す展開となりそうだ。ただし、急ピッチで上昇した場合は、追加の日米協調円買い介入への警戒が強まるだろう。

 イラン情勢では、米国とイランが6月17日に署名した枠組み合意に基づく60日間の交渉期限が迫っている。米国はイランに対する海上封鎖を無期限に維持すると警告。ヘグセス米国防長官は「米海軍は封鎖を無期限に維持することが可能だ」と述べ、ベッセント米財務長官もイランに対して「かつてない措置」を講じると表明し、来週さらなる発表があるとしている。

 ドル円は7月31日に日米協調円買い介入が実施され、8月3日には安値155.23円まで急落した。その後は、イラン情勢の不透明感を受けたドル買いや、高市政権の積極財政を背景とした財政悪化懸念による円売りなどから反発。下落幅の半値戻しを達成し、日足一目均衡表・基準線(159.61円)に接近している。

 米7月小売売上高は、前月比+0.1%と6月の+0.2%から伸びが鈍化するとの見込み。ただ、予想を上回るポジティブサプライズとなれば、基準線を上抜けて160円台を回復する展開も視野に入る。そうなれば、水準的にも日米協調の円買い介入への警戒が強まるだろう。

 ベッセント米財務長官は「我々は、さらなる協調介入への参加を躊躇することはない」と述べた。片山財務相も「米国財務省との緊密なコミュニケーションを維持している。我々は今後、さらなる協調介入を実施することも躊躇しない」としており、追加介入への警戒を緩めにくい状況だ。

 他、8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)では、1年後のインフレ期待(7月は4.2%)や5年後のインフレ期待(同3.3%)に注目したい。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処は160.08円(90日移動平均線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処は158.60円(8/12安値)
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