NY為替見通し=ドル円、明日のウォーシュFRB議長の講演を控えて動きづらい展開か

 本日のNY為替市場のドル円は、明日のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのウォーシュFRB議長の講演を控えて動きづらい展開が予想される。

 また、ベッセント米財務長官が、財政健全化(Fiscal Consolidation)に焦点を当てたイニシアチブを今週中にも発表する、と述べていたことで、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 昨日発表された米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの7月分は、前年比+3.7%と予想の+3.6%を上回ったものの、5月の+4.1%から伸び率が鈍化し、6月の+3.7%と変わらずだった。

 また、ウォーシュFRB議長が承認公聴会で重視していると述べていたトリム平均PCEは、前年比+2.3%で6月の+2.3%から変わらず、3月、4月、5月の+2.4%からは伸び率が鈍化していた。
 ウォーシュFRB議長は、7月の上院議会証言で、「私がダラス地区連銀が算出する『トリム平均』指標を選好しているというのは誤りだ」と否定していたが、明日のジャクソンホール会合での講演で言及するのか否か、注目することになる。

 ウォーシュFRB議長は、過去の経済指標(インフレ指標、雇用統計)よりも、現時点での債券市場や為替市場からのシグナルを重視する意向を示していたことで、大きな変改が発表される可能性にも警戒しておきたい。議長は「ジャクソンホール会合は近視眼的な議論に陥りがちだ」と述べ、一歩引いた大局的な視点から「大きな問い」を提起する考えを示唆していた。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、160.07円(90日移動平均線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、158.40円(200日移動平均線)


(山下)
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