NYマーケットダイジェスト・10日 株安・金利上昇・ドル高(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。中東を巡る緊張が一段と高まる中で原油価格の上昇が続き、エネルギー価格高騰によるインフレ懸念から米長期金利も上昇。いずれも株式相場の重しとして意識され、一時は410ドル超下落する場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も4日続落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。原油高を背景にインフレ懸念を意識した売りが出た。また、この日実施された米財務省による長期国債買い戻しで購入額が51.9億ドルとなり、事前に示していた上限の60億ドルに届かなかったことも売りを促した。

・原油先物相場は大幅に8日続伸。昨日、トランプ米大統領が「中間選挙後には原油とガソリンの価格が下落する」と記者団に語ったことで、11月まではイランとの和平も進まず、原油価格が高止まりすると市場は捉え、買いが先行した。また、サウジアラビアが原油生産量が1990年以来の急減となることをOPECに報告したことや、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「イランが弾道ミサイルの製造を再開した」と報じたことも原油の買いを促し、一時5月下旬以来となる103ドル台まで大幅に続伸した。

・金先物相場は反落。トランプ米大統領が、中間選挙が終了するまでは戦争終結はなく、原油価格が高止まりするとの見方を昨日の党大会で示したことで、原油価格の上昇による米金利高が金利のつかない金先物の重しとなった。加えて、8月の卸売物価指数(PPI)が前年比で市場予想を上回り、前回値も上方修正されると、FRBが金融引き締め政策をより長く維持する必要があるとの見方も強まり、米長期および超長期金利がさらに上げ幅を広げたことも金先物の売りを促した。

(岩間)
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