NYマーケットダイジェスト・9日 株安・金利上昇・ドルもみ合い

(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=153.56円(前営業日比▲0.42円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=178.65円(▲0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1633ドル(△0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:52380.66ドル(▲405.41ドル)
ナスダック総合株価指数:26253.34(▲168.07)
10年物米国債利回り:4.84%(△0.05%)
WTI原油先物10月限:1バレル=96.05ドル(△3.02ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4460.7ドル(△21.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標) <発表値>   <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数
前週比       ▲2.7%      0.8%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は5日続落。米長期金利の上昇を手掛かりに買いが強まる場面もあったが、アジア時間にベッセント米財務長官から強い円安けん制発言が伝わったこともあり、積極的に上値を試す展開とはならなかった。
 米財務省は24時過ぎ、10日に長期の米国債を最大60億ドル買い戻すと発表。市場では「8月に発表されていた40億ドル以上という水準が最大でも60億ドルにとどまったことは期待外れ」「100億ドル近い規模を見込んでいた向きも多かった」などの指摘も聞かれ、米国債売りで反応した。米10年債利回りは2023年11月以来の4.85%台まで上昇し、ドル円も153.80円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間につけたこの日の高値154.01円を試す展開とはならず、海外時間は総じて153円台半ばを挟んだ水準でのもみ合いとなった。

・ユーロドルは小幅上昇。明日の欧州中央銀行(ECB)理事会で6月以来の追加利上げが見込まれるなか、欧州の長期金利上昇を手掛かりにしたユーロ買いが先行し、21時過ぎには一時1.1654ドルまで値を上げた。もっとも、その後は米金利の上昇を受けた売りに押されて1.1620ドルの安値をつけるなど、1.16ドル台前半で神経質な上下を繰り返した。

・ユーロ円は5日続落。ドル絡みの取引が中心となったため、NY時間は178円台半ばを挟んだ水準で方向感を欠いた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。米国とイランの戦闘激化を受けて原油先物価格がこの日も上昇し、投資家心理を冷やした。また、米財務省が10日に実施する米国債の買い入れ額を公表したが、その後に米長期金利が上昇したことも株式市場で嫌気された。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も3日続落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。米財務省はこの日、10日に長期の米国債を最大60億ドル買い戻すと発表。60億ドルを上回る規模を想定していた市場参加者から物足りないと受け止められ、債券相場は売りに押された。

・原油先物相場は7日続伸。9日にイラン革命防衛隊がヨルダンの米軍基地にミサイル攻撃を行うなど、米国とイランの戦争が激化している。中東のエネルギー供給がさらに混乱するとの懸念が高まり、原油先物は7日続伸している。一時96ドル台後半まで上げ幅を広げた。

・金先物相場は3営業日ぶりに反発。米国とイランの緊張が高まっていることで、安全資産としての金に買いが集まった。また、対円を中心にドル安が進んでいることも、ドル建てで取引される金先物の割安感につながり、相場を支えた。
 ただ、米財務省が発表した米長期債のバイバック規模が市場予想よりも限られたものになることが伝わると、失望感から米債が売られた。米金利が上昇すると、金利のつかない金先物の重しとなり、引けにかけて上げ幅を削る場面もあった。

(岩間)
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