東京為替見通し=ドル円、シルバーウィーク中の円買い介入に要警戒か

 18日の海外為替市場でドル円は、欧州市場序盤に158.05円まで上昇した後、「日銀がレートチェックを実施した」との報道で政府・日銀による為替介入への警戒が強まり156.60円付近まで下押しした。ユーロドルは、米10年債利回りが5%台に乗せたことで1.1455ドルまで下落後、1.1490ドル付近まで持ち直した。ユーロ円は、欧州市場序盤の高値181.55円から179.75円付近まで下押しした。

 本日のアジア外国為替市場のドル円は、東京市場が大型連休(シルバーウイーク)で休場となる中、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感から上値が重い展開が予想される。

 政府・日銀が日本の祝日時に為替介入を実施した例として、2024年と2026年のゴールデンウィークがある。本日も、先週の「レートチェック」に続いて実弾介入に警戒感が高まっている。

 今年1月23日の「レートチェック」は、ドル円が158-159円付近に上昇していた局面で、日米協調という形で行われた。その後、ドル円が160円台に乗せたゴールデンウィークに本邦通貨当局による円買い介入の布石となっており、今回もさらなるドル高・円安局面に対する警告ではないか。おそらく、160円の手前では「レートチェック」による警告、160円台では本邦当局単独や米国との協調での為替介入により、防衛ラインが設けられているのかもしれない。

 また、日銀金融政策決定会合と日銀総裁の会見の後、当局が円安抑制をした例は以下の通り4回目となっている。

 先週は、日銀会合で政策金利1.25%への引き上げの後、植田日銀総裁が追加利上げを示唆。しかしながらドル円が158.05円まで続伸し、その局面で「レートチェック」が行われた。

 今年4月28日は、日銀会合で金利据え置きの後、植田総裁がハト派発言をし、ドル円が160円台に乗せたタイミングで円買い介入が行われた。

 2024年4月26日の日銀会合での据え置きの後、植田総裁のハト派発言でドル円が158円台まで上昇したときに為替介入が行われた。

 2022年9月22日の日銀会合で金利据え置きが決定され、黒田日銀総裁のハト派発言で、ドル円が145円台まで上昇した局面で、介入が行われた。

 9月15日時点でのIMM通貨先物の非商業(投機)部門の円の取組は、前週から109,563枚の円の買い戻しとなり、120,359枚のネット買い持ちとなっている。円の売り持ちポジションは、117,592枚、買い持ちポジションは、234,951枚となっていた。しかしながら、9月18日にドル円が158.05円まで上昇した過程で、円の買い持ちポジションのほとんどが手仕舞われた可能性が高い。



(山下)
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