ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ドル円、小反発

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小反発。終値は157.39円と前営業日NY終値(157.28円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。イラン情勢を巡る先行きの不透明感からWTI原油先物が上昇すると、米長期金利の指標とされる米10年債利回りが一時5.2719%前後と2007年6月以来の高水準を記録。全般ドル買いが優勢となり、24時過ぎに157.58円付近まで持ち直した。
 ただ、足もとで日米両政府の要人から円安けん制発言が相次いでいることから、積極的に上値を追う展開にはならなかった。「トランプ米大統領はイランが核開発計画に関して具体的な措置を講じるなら、見返りとして対イラン制裁措置を緩和する用意がある」「イランは米国の制裁緩和と引き換えにウラン濃縮の中止に同意した」との報道が伝わると、WTI原油先物が失速。米10年債利回りも5.20%台まで上昇幅を縮小し、相場の重しとなった。

 ユーロドルは反落。終値は1.1371ドルと前営業日NY終値(1.1391ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行すると、24時前に一時1.1353ドルと7月28日の安値に面合わせした。ただ、月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると1.1388ドル付近まで下げ渋った。中東情勢を巡る過度な懸念が後退し、WTI原油先物が失速したことも相場を下支えした。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレを抑制するには慎重かつ段階的な対応が適切」「先行きは依然として極めて不透明である」などと述べたと伝わった。

 ユーロ円は続落。終値は178.96円と前営業日NY終値(179.15円)と比べて19銭程度のユーロ安水準。NY市場に入り、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると179.07円付近まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:156.51円 - 157.86円
ユーロドル:1.1353ドル - 1.1395ドル
ユーロ円:178.20円 - 179.73円

(中村)
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