NY為替見通し=まずはBOCの物価見通しに注目、FOMCは12月への手掛かり探る

 本日のニューヨーク為替市場では、NY午後のFOMC結果公表がメインイベント。それまでは、NY序盤に予定されるカナダ中銀(BOC)の政策金利発表を受けて、カナダドルが値動きの中心となりそうだ。ユーロや円も対カナダドルで振れやすい展開か。また、中東情勢を受けて強含んでいる原油相場の動きにも注意しておきたい。

 BOCについて、エコノミスト予想は2.25%での据え置きと2.50%への引き上げで拮抗しているものの、短期金融市場では利上げに踏み切るとの見方がやや優勢だ。市場の目は、同時に公表される四半期の金融政策報告(MPR)にも向いている。

 マックレムBOC総裁は17日、原油高を受けて物価見通しを大きく引き上げる考えを示しており、インフレ予想の上方修正は避けられない。追加利上げに含みを持たせれば、カナダドルの支えとなる。半面、景気見通しの下振れを強調すれば、利上げでもカナダドルが売られる場面がありそうだ。

 FOMCは据え置きが基本線で、市場は12月の利上げをほぼ織り込んでいる。ただ、ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長は先行きの政策を事前に語らない姿勢を貫いており、今月も「年内の残りの会合で何をするかを今言うつもりはない」と述べた。

 10月利上げの確率は1カ月前に7割程度あったが、副議長らの発言を受けて低下し、先週末には1割を割り込んだ。議長と他の高官の発信がかみ合わないだけに、会見で手掛かりが乏しければ、市場は声明の文言から12月を読み取ることになる。結果公表までは、ドル円やユーロドルは動きにくい。

 原油相場は持ち直している。WTI原油先物は、時間外取引では一時102ドル台前半まで上昇した。フーシ派がサウジアラビア最大の製油所をミサイルで攻撃したと主張したうえ、米国が中間選挙後にイラン攻撃を再開するとの警戒感もくすぶる。原油高が長引けば、BOCとFRBの双方にとってインフレリスクが膨らむ。今晩は、両中銀がそのリスクをどう語るかが相場の分かれ目になりそうだ。


想定レンジ上限
・ドル/カナダドル(CAD)、19日高値1.4149CAD
・ドル円、200日移動平均線の158.54円

想定レンジ下限
・ドル/カナダドル、23日安値1.3969CAD
・ドル円、日足一目均衡表・転換線157.34円を下抜けると26日安値156.65円

(小針)
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