ニューヨーク外国為替市場概況・30日 ユーロ円、3日ぶり反落

 30日のニューヨーク外国為替市場でユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は175.78円と前営業日NY終値(176.30円)と比べて52銭程度のユーロ安水準だった。人工知能(AI)投資の収益化や持続性を巡る懸念が一段と高まる中、ハイテク株中心に米国株相場が下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが先行した。前日の安値175.45円を下抜けると一時175.07円と昨年10月以来1年ぶりの安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮めた。米国株相場が下げ渋ったことも相場を下支えし、5時過ぎには175.98円付近まで下値を切り上げた。
 なお、この日の米株式市場ではハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が一時4%近く下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が9%超急落する場面があった。

 ドル円は小幅ながら3日続落。終値は157.56円と前営業日NY終値(157.71円)と比べて15銭程度のドル安水準だった。日米株価指数の下落などを手掛かりに円買い・ドル売りが先行すると、21時前に一時156.96円と日通し安値を付けたものの、一目均衡表雲下限156.63円がサポートとして意識されると下げ渋った。1時30分過ぎには157.64円付近まで下げ幅を縮めた。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するローガン米ダラス連銀総裁はこの日、「少なくともあと2回、0.25%の利上げを行う必要がある」と述べた。また、ムサレム米セントルイス連銀総裁は「高止まりするインフレに対応するため、追加的な政策引き締めが必要。それも早急に必要になると判断している」と話した。

 ユーロドルは3日ぶりに小反落。終値は1.1160ドルと前営業日NY終値(1.1180ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。10月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ったことが分かると全般ユーロ売りが先行。中東情勢の更なる緊迫や世界的な需給逼迫に対する懸念から、原油先物相場が上昇したことも相場の重しとなり、23時過ぎに一時1.1136ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、前日に付けた年初来安値1.1105ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えした。

本日の参考レンジ
ドル円:156.96円 - 157.90円
ユーロドル:1.1136ドル - 1.1215ドル
ユーロ円:175.07円 - 176.59円

(中村)
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