東京為替見通し=ドル円、日米株安を受けたリスク回避の円買いに要警戒か

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米10年債利回りの上昇を受けて158.50円まで上昇した後、ナスダック指数の急落や米長期金利が大きく低下したことなどで157.54円まで下落した。ユーロドルは1.1203ドルから1.1240ドル台まで上昇した。ユーロ円は米ハイテク株安を受けたリスクオフで176.83円まで下げ幅を広げた。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、ニューヨーク株安が東京株安に波及する可能性が高いことで、リスク回避の円買いで下値を探る展開が予想される。

 ドル円は10月中旬以来、概ね日足一目均衡表の雲の中での推移が続いているが、本日は雲の上限158.44円を上値目処に、雲の下限157.18円の下抜けに警戒しておきたい。

 11月3日の米中間選挙では、民主党が上下両院で多数派を奪還する「ブルーウェイブ」となり、4日のNY株式市場は政治的不透明感の後退によるリスク選好が強まったことから大幅高で取引を終えていた。しかし、昨日は人工知能(AI)データセンターを巡る規制強化への警戒感や投資減速懸念を背景に、ニューヨーク株式市場は大幅に下落している。

 ダウ工業株30種平均は、前営業日比1833.06ドル安の51523.06ドルで引けている。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前営業日比1421.51ポイント安の24315.00で取引を終えており、過去最高値から10%超下落して調整局面入りを確認する見通しとなっている。

 CME日経平均先物も、57035円まで大幅に下落して57350円で引けており、日経平均株価の寄り付きに警戒しておきたい。

 米10年債利回りはリスク回避の債券買いにより4.81%台まで低下して、4.84%で引けており、ドル売り要因となっている。4日に米財務省が発表した米国債発行計画では、市場が警戒していた20年債廃止は見送られ、「米財務省版ツイスト」が継続することも利回りの低下要因となっている。

 米10年債利回りが5%を下回る水準で推移していることは、ドル買い圧力を後退させている。一方で、新発10年物国債利回りは3%を下回る水準で推移し、円買い圧力を後退させており、ドル円の下押しを限定的にしている。


(山下)
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