ニューヨーク外国為替市場概況・10日 ドル円、4日ぶり反落

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は156.02円と前営業日NY終値(156.88円)と比べて86銭程度のドル安水準だった。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通り政策金利を3.50-3.75%に引き下げることを決めたと発表。声明では「米経済活動が緩やかなペースで拡大していることを示唆」「FF金利の目標レンジのさらなる調整の程度とタイミングを検討する際、FOMCは入ってくるデータ、進展する見通しおよびリスクのバランスを慎重に評価する」と指摘した。また、準備預金残高が十分な水準まで減少したと判断し、準備金を恒常的に十分な水準に維持するため、必要に応じて短期国債の購入を開始するとした。
 同時に公表されたFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では、2026年と27年は1回の利下げ予想が維持され、長期金利(中立金利)見通しも3.0%で据え置かれた。
 FOMCの結果を受けてマーケットは株高・金利低下・ドル安で反応した。ダウ平均は一時630ドル超上昇し、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.13%台まで低下。ドル円は一時155.80円と日通し安値を更新した。市場関係者からは「バランスシートの水準を維持するために短期国債を購入する方針を示したことが株高・金利低下・ドル安につながったようだ」との声が聞かれた。
 なお、パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「インフレ率は依然としてやや高い」「雇用の下振れリスクは最近高まっているようだ」「FRBは会合ごとに決定を下す」「FRBは経済の動向を見守る態勢にある」「1月FOMCまでに多くのデータが得られるだろう」などと述べ、今後の政策判断において経済指標を見極める姿勢を示した。

 ユーロドルは3日ぶりに反発。終値は1.1695ドルと前営業日NY終値(1.1627ドル)と比べて0.0068ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下やFOMC前のポジション調整に伴うユーロ買い・ドル売りが先行。FOMC後に全般ドル売りが活発化すると、一時1.1700ドルと10月17日以来の高値を付けた。

 ユーロ円は小幅ながら4日続伸。終値は182.44円と前営業日NY終値(182.40円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが出ると一時182.05円付近まで下押ししたものの、そのあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り182.55円付近まで持ち直した。

本日の参考レンジ
ドル円:155.80円 - 156.94円
ユーロドル:1.1622ドル - 1.1700ドル
ユーロ円:182.01円 - 182.62円

(中村)
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