欧州マーケットダイジェスト・30日 株高・金利上昇・円安

(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=162.58円(30日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=185.69円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1421ドル(△0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:10497.12(前営業日比△12.90)
ドイツ株式指数(DAX):24995.81(△368.92)
10年物英国債利回り:4.757%(△0.041%)
10年物独国債利回り:2.860%(△0.003%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
1-3月期英国内総生産(GDP)改定値
(前期比)   0.6%       0.6%
(前年同期比) 0.9%       1.1%
1-3月期英経常収支
     221億ポンドの赤字 272億ポンドの赤字・改
5月独輸入物価指数
(前月比)   0.7%       1.2%
(前年比)   6.8%       5.3%
5月独小売売上高
(前月比)   1.1%      ▲0.4%・改
(前年比)   1.8%      ▲2.3%・改
5月仏消費支出
(前月比)   0.5%       ▲0.5%
6月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)  ▲0.2%       0.1%
(前年比)   1.8%       2.4%
5月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比)  ▲0.3%      ▲2.0%・改
6月スイスKOF景気先行指数
        101.2      98.6・改
6月独雇用統計
失業率     6.3%       6.3%
失業者数変化 ▲0.10万人    ▲1.20万人
6月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)  ▲0.3%      ▲0.2%
(前年比)   2.3%       2.6%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。米金利先高観や日本の財政悪化懸念などを背景に、円売り・ドル買いが優勢となった。市場では「日本政府の財政悪化懸念や、日銀に対する政治的な圧力も見え隠れし、市場には利上げが後手に回るのではないかとの懸念がある」との声も聞かれた。
 NYの取引時間帯に入ると、利食い売りなどが先行し一時162.05円付近まで値を下げたものの、下押しは限定的だった。その後発表の5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が759.4万件と予想の730.0万件を上回ると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.40%台まで上昇し、円売り・ドル買いを促した。1時30分前には一時162.67円と1986年12月以来約39年半ぶりの高値を付けた。
 もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感から、上昇のスピードは緩やかだった。市場の関心は「政府・銀行が為替介入に踏み切るかどうか」から「当局が次にどの水準を防衛ラインと見なすのか」へ移りつつあるという。

・ユーロドルは持ち直した。しばらくは1.13ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると強含んだ。対オセアニア通貨中心にドル売りが進んだ影響を受けたほか、月末・四半期末を迎えたロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測された。前日の高値1.1431ドルを上抜けて一時1.1437ドルまで値を上げた。
 なお、独連邦統計庁が発表した6月独消費者物価指数(CPI)速報値は前月比▲0.3%/前年比2.3%と予想の前月比横ばい/前年比2.6%を下回ったものの、相場の反応は限定的だった。

・ユーロ円はしっかり。21時30分過ぎに一時184.68円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は一転買い戻しが優勢に。ユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが出ると、アジア時間の高値185.36円を上抜けて一時185.86円まで上値を伸ばした。欧米株価の上昇も相場の支援材料。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。前日の米株高の流れを引き継いで投資家心理が改善すると英株にも買いが先行したものの、買い一巡後は利食い売りなどが出たため伸び悩んだ。機関投資家による四半期末のリバランス(資産配分の再調整)に伴う売りも見られた。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。前日の米株高の流れを引き継いで投資家心理が改善すると、独株にも買いが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(5.56%高)やバイエル(5.17%高)、シーメンス(4.44%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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