欧州マーケットダイジェスト・2日 株高・金利上昇・円高

(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=161.07円(2日15時時点比▲1.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=184.11円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1431ドル(△0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:10652.87(前営業日比△174.53)
ドイツ株式指数(DAX):25580.88(△540.60)
10年物英国債利回り:4.776%(△0.020%)
10年物独国債利回り:2.904%(△0.026%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月スイス消費者物価指数(CPI)
(前月比)   0.0%        0.2%
5月ユーロ圏失業率
        6.2%      6.2%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下落。一部通信社が関係筋の話として「日本政府は為替介入をほのめかす『口先介入』の慣習を改め、投機筋を締め上げて円売りのコストを高める手法にかじを切りつつある」と報じると、「不意打ち介入」への警戒感が高まり円買い・ドル売りが先行した。18時前には一時160.91円まで値を下げた。
 そのあとは米重要指標の発表を控えてポジション調整目的の買い戻しが入り161.64円付近まで下げ渋ったものの、6月米雇用統計の結果が伝わると160.64円の本日安値まで1円急落した。
 米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比5.7万人増と予想の11.3万人増を下回ったほか、過去2カ月分の数値が下方修正された。また、失業率は4.2%と予想の4.3%より強い内容となったものの、「これは労働参加率の低下によるもの」との受け止めが多かった。米連邦準備理事会(FRB)が7月に利上げに踏み切るとの観測が後退し、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。
 ただ、9月については依然として政策金利の引き上げが有力と見られており、米金利低下とドル安は長続きしなかった。売り一巡後は161.00円を挟んだレンジ取引に終始した。

・ユーロドルは伸び悩み。米雇用統計の下振れを受けてユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1473ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げた。一時は4.45%台まで低下した米10年債利回りが4.48%台まで上昇したことも相場の重しとなり、3時前に1.1429ドル付近まで下押しした。前日発表の6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことで、引き続きユーロ売りが出やすい面もあった。

・ユーロ円は売り先行後、もみ合い。政府・日銀が円安是正に向けて不意打ちする形で再び為替介入に踏み切る可能性が意識されると、一時183.78円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は184.00円を挟んだ狭い範囲内での推移にとどまった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は反発。続落して始まったものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。米雇用統計の下振れでダウ平均が史上最高値を更新すると英株にも買いが波及し、引けにかけて上げ幅を拡大した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。前日終値付近で寄り付くと、その後はプラス圏で推移。米雇用統計の下振れでダウ平均が史上最高値を更新すると独株にも買いが波及し、引けにかけて上げ幅を拡大した。個別ではバイエル(8.90%高)やラインメタル(6.13%高)などの上昇が目立ち、インフィニオンテクノロジーズ(1.99%安)などを除く37銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。