株式明日の戦略ーAI関連が買われて4桁上昇、半導体の主力銘柄はチャートが改善

 15日の日経平均は大幅続伸。終値は1008円高の68751円。14日の米国市場では、市場予想を下回る6月消費者物価指数がインフレ高進に対する警戒を和らげ、3指数がそろって上昇。エヌビディアなどAI関連に強い動きが見られた。

 これを受けて高く始まると、開始早々には上げ幅を4桁に拡大。達成感が出てきていったん急速に値を消したが、上げ幅を2桁に縮めたところで盛り返すと、以降は再び上を試しにいった。600円を超える上昇で前場を終えると、オランダASMLホールディングの決算発表が意識されて、14時近辺では再び上げ幅を4桁に拡大。ASMLの決算は良好であったことからその後も高値圏を維持し、4桁の上昇で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で9兆5600億円。業種別では非鉄金属、証券・商品先物、ガラス・土石などが上昇した一方、鉱業、情報・通信、小売などが下落した。東洋証券<8614.T>や極東証券<8706.T>など、1Qの速報値で業績好調が確認できた証券株が大幅上昇。半面、1Qが営業減益となったPR TIMES<3922.T>が急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1152/値下がり371。AI関連が総じて強く、キオクシアHD、フジクラ、太陽誘電などが大幅上昇。半導体株が軒並み高となっており、レーザーテックが2桁の上昇率となった。パワーエックスやテスHDがリリースを材料に急騰。直近上場のGOが決算を受けてストップ高となった。

 一方、米国で業績速報値が失望を誘ったIBMが急落したことでソフトウェア、SaaS関連に警戒売りが広がっており、NEC、富士通、Sansanなどが大幅安。ファーストリテイリング、セブン&アイ、イオンなど小売株が弱かった。AI関連の買いが盛り上がったが、傘下アームの大幅安が嫌気されたソフトバンクGは3%を超える下落。1Q決算が市場の期待に届かなかったIDOMが急落した。

 グロース市場に新規上場したチャットプラスは、買いが殺到して初値は持ち越しとなった。

 日経平均はAI関連がけん引役となって大幅上昇。後場に出てきたASMLホールディングの決算も波乱なく消化した。あすは台湾のTSMCが決算発表を予定しているが、これも無難に消化できれば、AI関連への売り圧力は和らいでくる公算が大きい。東京市場は来週月曜が休場だけに、週後半にかけては大崩れしないことが重要。できれば今週中に25日線(69101円、15日時点)を上回っておきたい。カギを握るのは半導体株になりそう。本日、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど主力どころがそろって25日線を上に抜けているだけに、これらが戻りを強めることができるかに注目したい。
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