16日香港株=買い先行か、米利上げ観測が一段と後退

 16日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。米利上げ観測の後退と米長期金利の低下が好感されそうだ。前日に発表された6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%低下し、市場予想の横ばいを下回った。6月の米消費者物価指数(CPI)に続きPPIも予想を下回ったこととなり、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ観測が一段と後退した。これを受けて15日の米債券市場で長期金利が低下した。

 もっとも、ハンセン指数は前日まで4営業日続伸し、終値ベースで6月15日以来、1カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定売りが出やすい。買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。また、中国人民銀行(中央銀行)が15日夕方に発表した6月の金融統計でマネーサプライM2、融資増加額、社会融資総量がそろって市場予想を下回ったことも相場の重荷となり得る。

 15日のNY市場でダウ平均が150米ドル高と続伸。利上げ観測の後退に加え、投資家が一部の半導体株から資金を引き揚げ、業績が安定しているアップル、アマゾン、アルファベット、メタなどのマグニフィセント・セブンの一角に資金を移動させたことも株価を押し上げる要因となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、欧州金融大手のHSBC(00005)がそろって香港終値を上回って引けた。
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