株式明日の戦略ー週間では4桁の下落、来週は重要イベントを先に控えて上値が重いか

 4日の日経平均は5日ぶり大幅反発。終値は806円高の65020円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり788/値下がり712。キオクシアHD、太陽誘電、村田製作所、フジクラなどAI関連の人気どころが大幅上昇。アドバンテストは下げる場面もあったが、後場に入って強い動きを見せた。NEC、富士通、マネーフォワード、フリーなど、AI関連と逆の動きをすることも多いソフトウェア、SaaS関連も、きょうは足並みをそろえて強く買われた。ドル円が大きく円高に振れたことから、これを追い風にできるとみられている神戸物産やセリアに資金が向かった。

 一方、直近で買われていた銘柄がきょうは嫌われており、商船三井など海運株やINPEXが軟調。東電HDや九州電力など電力株が軒並み安となった。円高進行を嫌気してトヨタやホンダなど自動車株が下落。証券会社のリポートを材料に、三井物産や三菱商事など商社株の一角が大幅安となった。

 日経平均は大幅上昇。デイトレできそうな銘柄に短期資金が殺到したような印象は強いが、きっちり65000円を上回って終えるなど、節目を意識した動きは見られた。米国の長期金利がピークをつけたとの見方が強まってくれば、AI関連に対する風向きも変わってきそう。ただ、今週は週間では2%を超える下落。少し前までサポートとして意識されていた25日線(66067円、4日時点、以下同じ)は現状から1000円近く上にあり、先週と今週は13週線(66908円)に上値が抑えられている。15日~16日のFOMCを通過するまでは、米国の金利上昇に対する警戒はくすぶり続ける。来週は26週線(63019円、4日時点)をサポートに、これより上、64000円~65000円レベルで値を固めることができるかが焦点となる。


【来週の見通し】
 上値が重いか。翌週にFOMCと日銀金融政策決定会合を控える中、米国で金曜11日に8月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIの結果は来週の現物市場では消化できず、注目指標の発表と重要イベントを先に控える中、方向感が定まりづらい。月曜7日の米国は休場で、週前半は薄商いが想定される。メジャーSQ週で、指数の日々の振れ幅は無駄に大きくなる可能性がある。日銀に関しては、米国からプレッシャーをかけられていることもあり、9月に利上げがあるとの見方が強まっている。織り込みも進んでいるとは思われるが、観測報道が出てきたり、国内長期金利や為替の動きが荒くなった場合にはリスク回避ムードが強まりやすい。「待ち」の状況が続く中、弱材料の方により敏感となる地合いが続くと予想する。


【今週を振り返る】
 軟調となった。前の週のジャクソンホール会議におけるウォーシュFRB議長の発言から、市場が米国の早期利上げを意識。米国の長期金利が上昇し、株式の割高感が意識された。日経平均は9月3日まで4日続落。8月31日や9月1日は深押ししたところで下値が拾われて小幅な下げにとどまったものの、2日は持ちこたえられず4桁の下落となった。半導体株や電線株などAI関連が売りに押された。米国の金利上昇に一服感が出てきたことから、金曜4日は米雇用統計を前に買い戻しが入ったものの、週間では大きく水準を切り下げた。日経平均は週間では1384円の下落となり、ローソク足では陰線を形成した。
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