東京為替見通し=ドル円、日銀金融政策決定会合開催で様子見ムードか

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米長期金利やWTI原油先物相場が上昇したことなどで158.35円まで上昇した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)でFFレートの誘導目標3.75-4.00%の据え置きが決定されたことで、157.77円付近まで下押しした。
 ユーロドルはFOMCの結果やウォーシュFRB議長の発言を受けたドル売りで1.1169ドルまで上昇した。ユーロ円は176.40円まで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、本日から開催される日銀金融政策決定会合の結果待ちで様子見ムードとなることが予想される。

 WTI原油先物価格は、WSJ紙が、トランプ米政権が中間選挙後の攻撃再開を警告、と報じたことで強含みに推移しており、本日も関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 昨日のドル円は、米長期債利回りやWTI原油先物価格の上昇を受けて、158.35円まで上昇したものの、テクニカルポイントである日足・一目均衡表の雲の上限158.44円や200日移動平均線158.54円が上値を抑える展開となった。
 本日も、158円台のテクニカルポイントが上値を抑える状況が続くことが予想される。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通りにFF金利誘導(3.75-4.00%)の据え置きが決定され、声明文では「インフレ率は依然として高水準(inflation remains elevated)」が踏襲されている。
 ウォーシュFRB議長は、記者会見で「金融環境は引き締まりつつあるが、『引き締まっている』とまでは言えない」と述べて、12月8-9日のFOMCでの利上げに含みを持たせた。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」でも、12月FOMCでのFF金利誘導目標の4.00-25%への利上げ確率は80%付近となっている。

 本日からの日銀金融政策決定会合では、基調的な物価上昇率について、2%の「物価安定の目標」に到達したと決定し、「展望レポート」では来年度物価見通し引き上げる可能性が高まっている。すなわち、日銀はこれまで、高市政権による利上げ抑制を受けて、「物価を目標値の2%まで引き上げる段階」としてきたが、今後は、「物価を目標値の2%で安定させ、物価目標の達成を目指す段階」に移ったことを意味することで、12月会合での利上げ観測を高めることになる。

 植田日銀総裁は、先日、「基調物価が2%からこれ以上、上がることは容認できない」とも述べ、インフレの上振れを容認しない姿勢を示しており、適切なペースで利上げすれば長期金利は安定的に形成されるとの見方を示していた。日銀が先日発表した9月の特殊要因除くコアCPIは、前年比+3.2%となり、日銀が目標とする2%を24カ月連続で上回り、2023年10月以来の伸び率を記録していた。


(山下)
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